住まいのマンションからは阿武隈山地北端の峰々が遠望されます。冬になると空気が澄み県境の鹿狼山まで、そして阿武隈高地北部の日山まで見られます。
年末の押し詰まった12/21日、今シーズンの日だまり散歩が始まりました。
取り付きは県道小斉峠から少し角田市側に下ったところ、駐車ができるスペースが山側に取られている峠側にあります。
そこには縦走路鹿狼山まで所用時間4時間半との記載されておりました。急な法面に設けられた道でいきなり脈拍数が上昇します。さらに急坂を登ると雑木林になり金華山まで続きます。
10分ぐらいで金華山頂上です。縦走路から金華山に分岐するところに石祠があります。少し傾いています。
頂上からは仙台湾を挟んで金華山が見えるはずですが、雑木が繁茂して見ることは出来ません。
12月は宮城県内の里山にも降雪があり、縦走路の積雪を心配したのですが、写真のとおり
落ち葉の膝に優しい路です。
次は、音羽山(音羽森)です。音羽山は京都清水寺の山号とかで、昔お寺があったのか、音羽は音羽の滝に由来することから山中に滝があったのかもしれません。同じ山名を持つ山は奈良県桜井市にある様です。由来が分かったら教えて下さい。
音羽山から10分足らず50m程下ると花嫁峠です。その名の由来は名前のとおりと思いますが、角田と亘理藩との人などの交流については調べておりませんので、自信はありません。
峠から15分程で主義山と権現森の分岐に着きます。主義山の山頂は縦走路から東に少し進んだ所にあります。
ところで、この山名はウェブで検索したのですが、同じ名前の山は見つけられませんでした。由来も調べたのですが、良くわかりません。
主義山から気持ちの良い林の中歩き25分で権現森に到着です。
ただ、山名の表示は権現堂山となっています。権現森は仙台市市街西の丘陵として知られているが、その山との関連は分かりません。一方、森は山のことをさしていると考えると、権現山と言い換えることが出来ます。権現山は何処にでもある山で、東北だけでも10山あるとされています。名の由来はインド起源のほとけが、仮の姿(権現)として現れたものだと説明され、権現山とか森の山中には、権現が祀られていると思われます。
権現森から地蔵森までは今まで稜線歩きから谷に100mほど下り、
サカイ沢にかかる丸太の橋を渡り、地蔵森へと120m程登り返す道となります。
地蔵森の頂き近くには三角点が設けられていますが、見通しは余り良くない様です。地蔵森神社は、瓦の屋根にトタンで囲われ八体の地蔵様が安置されているとのことです。
そこで40分位昼食と休みをとって福田峠に170m程度下ります。
福田峠は福島県新地町のと宮城県丸森町大内の伊手を結ぶ県境にあって近くに「いっぱい清水」という有名なわき水があるそうですが、今回は確認できませんでした。
縦走路は福田峠から再び五社壇へ200mの登りと成ります。
福島県新地町地域では「封内風土記」五社壇は「兎狐山」とされ、一方、宮城県伊具郡では朝日が一番先に照らす山である事から騰光山(東光山)としていたようです。山頂には白山、羽黒、羽山、山王、牛頭天王の五社を祀ってあることから地域では五社壇とされた様です。
また、平安時代に安倍氏と源氏が戦った古戦場で、五社壇は安倍氏の守り本尊として建立されたと伝えられている様です( みやぎ里山文庫、広報しんち 117号から引用)。
山頂は縦走路から少し東にあって石碑と石の社が並びその前にはしめ縄がはってありました。
少し山道を下ると間もなく林道になります。200m程度下って鈴宇峠に着きます。
峠から鹿狼山に登る入口に案内板があります。まず蔵王眺望コースそして連絡コース1・2
をとおり鹿狼山頂上に合計70分で歩けると書かれています。
眺望コースからは雪雲で蔵王は見えなかったのですが、東側・太平洋側は冬晴れで復興進む浜通が見渡せました。
稜線の道には防火のためにつくられた土塁が見られました。
気になったことは最後の急坂に設置されていた手すりです。種々の方々が歩かれるので仕方がないのかもしれませんが、異様な感じがしました。
下山は当初大沢峠を予定しておりましたが、ドライバーを除き鹿狼の湯としました。何時も思うのですが、山の名前から想像されない穏やかな道です。途中ゼッケンをした方々が走って登ってきました。
鹿狼山には伝説があってこの山に住む山手長足長明神が愛した老鹿と飼いならした白狼から山名がついたとされている様です。
累積登高差は951m 下り差は975m 歩行時間5時間弱でした。
天候は晴れ
コースタイム:
小斎峠8:32→金華山8:43→音羽山9:15→花嫁峠9:23→
主義山9:38→権現森10:03→10:41地蔵森11:21→福田峠11:41→
五社壇12:22→鈴宇峠12:48→13:56鹿狼山14:10→14:43登山口
GPSの軌跡
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