国道113号を小原を過ぎ西に向かうと北側が切り取られた形の山が見える。
寒成山はケイ酸分を70%程度含むマグマから成る流紋岩から構成され、対岸の柱状節理で有名な材木岩(石英安山岩)や近くの虎岩(両輝石安山岩)などと異なようです。北側が崩落した要因については地滑りとされておりますが、近くには小原温泉から作並温泉に延びる断層線あって、断層とする説もある様です。
さて、今回のコースは飛不動尊の近くから出発し、虎岩トンネルから寒成山の北に延びる尾根に取り付き崩壊箇所を左に見ながら周回するものです。
はじめは下戸沢から七ヶ宿ダムの右岸を通る道路を虎岩トンネルに向かって進みます。道路の右手には材木岩が眺められます。道路は程なくトンネルの東側入口になります。
登山道は右手からトンネルの上部を越えて進みますが、途中で七ヶ宿ダムの展望台に寄る道があります。接続する道は急坂ですが、材木岩やダム周辺の山を見るため、展望台に立ち寄ることにしました。展望台からの眺めは期待通り素晴らしく、有矢山その奥に蛤山が見えました。
さて、展望台から寒成山の北端に延びる尾根までは、雪が薄くのった急斜面を進みます。標高450m付近から約100mの急坂部は落ち葉の上に雪が積もっているため滑り易く歩く場所の選定をミスすると危険を感じてしまいます。その状況から少し迷ったのですが4本爪の軽アイゼンを土踏まず装着しました。
更に少しでも安定した歩行が出来ないかと標高500m付近で少し北側にトラバースをしたのですが、斜面が角度を増し不安定で、結局メンバーが歩いたコースに戻るように成りました。
尾根の北端のピークで一息つき、南西に緩やかな尾根を進み、標高560mのピーク付近で昼食をとって更に南に進み西に延びる尾根と分岐後頂上に向かって南東に進路を変えます。
程なく左側に崩壊して崖となった稜線から白石市小原方面尾里山が望まれます。そして最後の急坂を登ると寒成山の頂です。
寒成山の頂上は、とても狭く北側が切れているため安全を考慮して、交代で展望を楽しみました。
帰途は東に延びる尾根上の一般的な夏道の登山コースおり途中杉の林で急斜面を林道に降り、そのまま飛不動尊に戻りました。
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