2014年2月13日木曜日

寒い冬 心和む仙台の里山を歩く

 長袋五山は、以前この山々の北側に位置する白沢五山を歩いたおり、「五郎山」(370m)を歩きましたし、「大旗山」(340m)「ヤケ山」(268m)は一昨年一人で歩きました。今回のメンバーは、種々あって連絡をとってなかったグループの方々で、久しぶりに10名の参加で楽しく周回に近いコースで歩きました。
 五山は仙台市太白区秋保の長袋地区にある里山群にあります。、西と南を国道428号線に接し、国道48号線の南側の白沢五山の南地域にある山々です。先に上げた山の他、一番西側に「二ノ輪山」(368m)と長袋集落近い平家ゆかりの向泉寺(小松寺)直ぐ西の「愛宕山」(266m)です。
 今回のリーダーは佐藤さんです。この付近は良く歩いている様で、的確なガイドをして頂きました。
 さて、コースは、まず向泉寺前の河原に駐車し、お寺の中を通り西側の杉林から急坂に取り付きます。丸太で作られた階段で歩き易くなっています。階段がなくなるとトラバースの細い道が頂上まで続きます。頂上には愛宕神社がありますが、昔は長袋地区にも神社があったと思われます。

国道428号線からの愛宕山
愛宕山を振り返る

愛宕山と大旗山の鞍部
  今度は東に尾根を少し下り、登り返して「大旗山」に向かいます。雪はなく落ち葉の布団の上を歩きます。境秋保家の館があった大旗山の頂上には石祠がありますが、祀ってある神様を確認しませんでした、


大旗山山頂 館があったのか?

大旗山からヤケ山へは急坂を峠までおり、また急坂です。
焼け山では石祠がありませんでしたが四等三角点があります。
三角点があるヤケ山山頂


  ヤケ山から大旗山との鞍部まで戻り、その後大旗山の裾野を廻る道あおしばらく歩きます。少し薮が薄い斜面を降り、一番上部のため池まで下ります。
上堤の上の堤への道?

 ため池の堰堤を通り、余水吐にかかる橋を渡りため池の管理道を兼ねた林道い出ます。
   
凍結したため池

その後ため池に注ぐ沢に副って進みますが、薮が密となり対岸の尾根を登ります。

林道終点から薮尾根を登り縦走路に
 しばらく歩くと白沢五山の縦走路と交差します。
 
奥にゴロ山を見て五郎山峠付近
再び尾根に取り付き五郎山のへ進みます。

五郎山山頂に出ると風が強く寒さも厳しく、北の泉ヶ岳、船形連峰、面白山が寒々と広がっていました。
泉ヶ岳、北泉ヶ岳の眺望が素晴らしい
 昼食は少し下って林の中でとりました。
 食事の後、はじめ西方向に向かい150m位のところから少し下り、二ノ輪山から延びる尾根に出て始め西北二、その後方向を南に変えて二ノ輪山に向かいました。

頂上付近は露岩もあり急坂ですが、戸神山が大きく見える頂上へ程なく着きます。

二ノ輪山への登り

三角点のある山頂


二ノ輪山からは殆どがショットカットで、鈴ヶ沢の上流・鈴ノ辻の南に降ります。



鈴ヶ沢登山口に向かって

そこからは国道428号線東のため池方向に鈴ヶ沢に副ってひたすら歩きました。
鈴ヶ沢登山口のため池堰堤

歩いた日:2014/02/04 天気:晴れ

コースタイム: 9:00向泉寺前駐車場発→9:16愛宕山→9:25大旗・愛宕鞍部→9:43大旗山山頂9:51→9:51ヤケ山着10:10→10:22境の分かれに続く林道から堤へ→10:40堤着→10:58スモモ峠への林道分かれ→11:41五郎峠付近→11:52ゴロ山12:23→12:38二ノ輪峠→12:51二輪山頂上→13:12鈴ヶ沢へショートカット→13:19境の分れ付近→13:44鈴ヶ沢登山口→13:58駐車場戻り



GPSの軌跡

2014年2月9日日曜日

雑木林が美しい2つの里山(中ノ森・釜房山)を歩く


 5年前、カルチャースクールで机を並べた旧友と近くの里山を歩こうと、企画しました。この里山は、何時か歩ければと思っていた山です。中ノ森と釜房山は、直線距離も5Km程度で近く、二つの山を前後して歩く事にしました。
 中ノ森は仙台の西、生出の赤石地区北にある3つの山(三高ヶ森)の真ん中の山で、仙台市街からも西にある太白山と同じおにぎりの形状です。
 コースは仙台から秋保へ向かう途中、赤石橋の信号を右折して赤石分校の前で更に右折し少し進むと、左折し北方向に進みます。何度か曲がり中ノ森方向に進むと赤い屋根の大きな家が見えます。更に進むと梅林の東側に鳥居が現れます。そこが登り口になります。車は2台程度駐車できます。
鳥居の前でストレッチ
鳥居をくぐり、小さな橋を渡ると竹林となります。その後杉林の中を階段状の道を進みます。登りはじめて程なく、祠が祀られているとされる木造の建物が現れます。その建物の左側から、道は続いています。杉林から雑木林に変わると電光型の九十九折りの登りが頂上まで続きます。しっかりした道です。
 頂上はやや平らで、中央には秋保岩の塩竈、月山、古峰、愛宕、大雷、八雲の六つの祠があります。

そして、眼下には国道286号や秋保街道が、遠くには蔵王連峰が眺められます。
手前秋保の山の奥に広がる宮城蔵王の山々

 釜房山は、1970年に完成したダムの右岸に聳える火山岩頚の山です。
コースはダムの堤体前の駐車場から登るものと、ダムの湖水側・山の西側から登るものがありますが、3.11東日本大震災の地震で崩落危険箇所があり、侵入禁止となっています。このため、今回は山の西側から歩く事にしました。
 まず、中ノ森から秋保への街道まで戻り、赤石橋を渡って国道286号線を山形方向に進み釜房ダムの脇の道路を進み、ダムに架かる橋方向に右折せずに直進し、ダムの側に或る駐車場に駐車します。そこからダム右岸の道路を進み、産業廃棄物処分施設への入り口の前に標識がありますので、そこから法を登ります。


少し進むと、いろは坂と書かれた標識があり、直「い」「ろ」「は」・・・と続き高度を上げます。
 
いろはに・・・頂上まで指標があります
頂上には「栄存神社」の石碑と鳥居があります。

頂上の「栄存神社」
この神社が祀られている宮城県内の場所は石巻市の牧山ですが、なぜこの場所に同じ神社があるのか分かりません。教えて頂ければと思います。
頂上の分かり難い指標

歩いた日: 2013/12/17 天気:晴れ
コースタイム:
 ①北赤石付近駐車場(10時00分)→(50分) ②中ノ森山頂(10時50分)→(40分)③北赤石付近駐車場(11時30分)→(30分)④釜房山西登山口(12時)〈50分〉⑤山頂(13時)→昼食(30分)⑥登山口(14時) →(50分) ⑦仙台東口(15時着)

GPSの軌跡
中ノ森の軌跡

釜房山西登山口からの軌跡


2014年2月3日月曜日

二口山塊の盟主大東岳を望みながら神室岳派生尾根東端の鷹ノ巣山を歩く

 鷹ノ巣山は標高705.0m、三等三角点が設置された仙台市太白区秋保の二口渓谷入り口、川崎町との境にある山です。
 宮城県で一番尖った山とされるオボコンベ山の北にかなりのボリュームの山として見られ、秋保大滝の駐車場の南に聳えています。昨年冬の福祉登山でトライはしたのですが、途中で断念してしました。其の様な事もあって、何時か登りたいと考えておりました。
 今回のコースは一般的な道で、野尻集落の手前釜淵シェルターから二口方向に300m進んだ林道入り口に車を停め、林道を200m登った登山口から尾根を登り、その後トラバースして頂上直下の急坂を登り頂上に至ります。その後西につづく尾根を降り、野尻集落を経由して戻るものです。
 野尻の祖先は仙台市泉区の定義と同様平家の落人で、集落の北の愛宕山には愛宕神社を祀り、鷹ノ巣山には秋葉神社を祀ったとされています。また、この山の雑木は炭と焼かれ出荷されていたようで、炭焼き釜の跡がいたるところに見られます。
  県道から登山口に通ずる林道に入った所に少し広い場所がありましたが、東側には上部の崖からは崩壊した石が堆積しており、崖から離れた部分を駐車場として選びました。さらに過去の記録にも落石があると記されて降りましたので、ヘルメットを着用する事にしました。
 駐車した所からゆっくり15分位林道を登ります。
鷹ノ巣山登山口

 そして林道の左側の小さな道標から、杉の林の中に入ります。
登山口から直の杉林

 25分位あるくと尾根となりますが、道は斜面をトラバースするようになります。そして10分程で頂上直下の急斜面になります。

 
頂上へ急坂を登る
はじめ道は、はっきりしていますが、途中から良く分からない所も数カ所出てきます。ただ、焦らず良く見ると判明するので心配はありません。標高差230m・三十数分で頂上に着きます。
鷹ノ巣山頂上標識

    残念ながら眺めは良くはなく、ただ東側の端まで歩くと木々の間から大滝や仙台ハイランドの橋梁や建物が見られます。頂上付近には昔有ったとされる気象観測古谷野残骸も見られます。
頂上から東側に歩く

 ここで、一息を入れ、西に延びる尾根を下ります。
頂上から西にのびる尾根へ下る


西にのびる尾根から鷹ノ巣山を振り返る

    はじめは、登って来た斜面と同様に急な坂です。ただ、木々が密に生えているので、歩き易い道となっています。
突き出ている山がオボコンベ

   150m程下ると南側が開け、桐ノ目山、オボコンベ、三森山が見られるようになります。そこで風をさけて昼食をとりました。その後も三方倉山につづく尾根を約40分程下ります。
 
下方に野尻の集落が見られる

右が大東岳、右奥が糸岳


三方倉山が中央、尾根が手前にのびる
    野尻集落へ下りは道標が設置されているので迷う事は有りませんが、集落への最後の降り口が砂防ダムの直わきに有りますので、迷い易いと思います。
砂防ダム左岸の堰堤から降り側溝ブロックの直脇が道

 最後は県道を歩けば良かったのですが、田んぼの畦をあるき、その後伐採地を歩きました、大変歩き難く、時間は予想外に費やす結果となりました。

 天候:晴れ時々曇り  メンバー:健康登山クラブ3名
 コースタイム:林道入り口歩きスタート9:09→登山口入口9:28→10:36鷹ノ巣山頂10:53→
        11:31昼食(560mオボコンベ眺望)12:01→尾根道から野尻へ分岐12:44→
        砂防ダム12:52→野尻耕作地あぜ道13:02→林道入り口戻り13:15

飯豊山の前にあって,山都町住民に親しまれる山・黒森山を歩く

  種々あって以前に参加していたグループを離れ、新たな山の会に参加を考えました。そのおり新しい山の会の企画に参加させて頂きました。その記録を記載します。
 黒森山と名がついた山は、全国に41ありその内東北の各県に38もあります。山名としては地域としても極めてポピュラーな名称です。このため、計画書を見て、何処の山なのか記載されている標高917mを併せてネットで検索をしてみました。結果は福島会津喜多方市山都町の黒森山であることが分かり、その情報を収集しました。
 この山の情報を記載していた図書としては「会津百名山ガイダンス」平成十年 歴史春秋出版株式会社を見つける事が出来ました。この図書には黒森山について詳しく記載されて降り、それによると、この山は流紋岩から形成され、流紋岩は,かたく,浸食に耐えるため,その分布域は小高い丘陵地(残丘)になっていることが多いとされています。黒森山もその典型と思われます。

 さて、17日は仙台を出発する折から好天でしたが、会津盆地に入ると低い霧に覆われていました。会津番下インターからJR磐越西線山都駅近くを通過して
385号を北上し一ノ木から林道に入り、
     

侵入防止ゲート前で駐車し、林道を登山口に向けて40分程歩きます。
 林道は熱塩加納の二ノ沢と一ノ戸川に挟まれた尾根に配置されており、良く整備されています。


熱塩加納村から会津盆地は雲海に覆われておりました。

 登り口からは、やや急で滑り安い斜面に登山道が付けられていますが、直ぐ緩やかな尾根を歩く道に変わります。少し小高い小黒森のピークを降りると、急坂になりますが、九十九の道で特に歩き難い状況ではありません。ナラ枯れの立ち木のムキタケなどを見ながら40分程度で頂上に着きます。

頂上からは、地蔵山、三国岳、本山、御西岳、大日岳など飯豊の山々の大パノラマを見ることが出来ました。


   

コースタイム:林道ゲート9:20→登山口10:0710:57黒森山頂上11:45→小黒森12:22→登山口12:31→林道ゲート13:00

天候:晴れ 参加者:20名