2015年3月15日日曜日

かんなりやまのはじめの文字に神でも金でもなく寒と書く寒成山を一周

国道113号を小原を過ぎ西に向かうと北側が切り取られた形の山が見える。
寒成山はケイ酸分を70%程度含むマグマから成る流紋岩から構成され、対岸の柱状節理で有名な材木岩(石英安山岩)や近くの虎岩(両輝石安山岩)などと異なようです。北側が崩落した要因については地滑りとされておりますが、近くには小原温泉から作並温泉に延びる断層線あって、断層とする説もある様です。

さて、今回のコースは飛不動尊の近くから出発し、虎岩トンネルから寒成山の北に延びる尾根に取り付き崩壊箇所を左に見ながら周回するものです。

 はじめは下戸沢から七ヶ宿ダムの右岸を通る道路を虎岩トンネルに向かって進みます。道路の右手には材木岩が眺められます。道路は程なくトンネルの東側入口になります。

登山道は右手からトンネルの上部を越えて進みますが、途中で七ヶ宿ダムの展望台に寄る道があります。接続する道は急坂ですが、材木岩やダム周辺の山を見るため、展望台に立ち寄ることにしました。展望台からの眺めは期待通り素晴らしく、有矢山その奥に蛤山が見えました。

 さて、展望台から寒成山の北端に延びる尾根までは、雪が薄くのった急斜面を進みます。標高450m付近から約100mの急坂部は落ち葉の上に雪が積もっているため滑り易く歩く場所の選定をミスすると危険を感じてしまいます。その状況から少し迷ったのですが4本爪の軽アイゼンを土踏まず装着しました。

 更に少しでも安定した歩行が出来ないかと標高500m付近で少し北側にトラバースをしたのですが、斜面が角度を増し不安定で、結局メンバーが歩いたコースに戻るように成りました。

 尾根の北端のピークで一息つき、南西に緩やかな尾根を進み、標高560mのピーク付近で昼食をとって更に南に進み西に延びる尾根と分岐後頂上に向かって南東に進路を変えます。



程なく左側に崩壊して崖となった稜線から白石市小原方面尾里山が望まれます。そして最後の急坂を登ると寒成山の頂です。

寒成山の頂上は、とても狭く北側が切れているため安全を考慮して、交代で展望を楽しみました。

帰途は東に延びる尾根上の一般的な夏道の登山コースおり途中杉の林で急斜面を林道に降り、そのまま飛不動尊に戻りました。

歩いた日:2015/02/05 
コースタイム:飛不動尊前(標高281 m)発 9:22→虎岩トンネル前 9:32→9:43展望台9:49 → 尾根直下 トラブル個所10:51→尾根北端ピーク11:10→ 11:29尾根560mピーク
12:03→頂上12:33→尾根から林道へ13:03→飛不動尊13:26
GPSの軌跡:
 

新年(平成27年)1月3日の三沢山(面白山)歩く

 新年早々に訛った体を戻したいと、ワカンを持って天童高原スキー場にむかいました。
天候は小雪の舞う天気で風も強く荒れている状態でした。途中道を間違えましたが地元の方の
適切な説明で8時半に到着できました。
 積雪は1m弱で其れ程ではないのですが、5cm程度の新雪が積もり歩き難そうな感じでした。
 この日の山行は8日の山行の事前調査とのことで、スッタッフ4名の他に3名で7名と何時もより少し少ない構成です。
スキー場で準備

 スキー場には十五名ほどの他の会のメンバーも集まっており、出発時間違えてそのメンバーと一緒に歩き始めてしまいました。途中気づいて我々のメンバーを持つ間に、他会の行動はスピーディーであっという間に見えなくなってしまいました。

天気が分かります

 コースは始めスキー場の東の端を南に進みました。それから東の方向に三沢山から西に延びる尾根を進みます。

尾根の上は、雪が深い上に樹木が少ない所は風雪に曝され、歩行時間が様相外にかかります。暫く我慢したのですが、不本意ながら尾根が夏道に近づいている所から夏道に変更です。幸運にも先行の他会は夏道を歩いたようでラッセルはしなくて済みます。


 小雪の舞う中、長左ェ門道を長命水へ向かって進みます。長命水に着くと程なく人の声が聞こえます。先行するパーティが長命水から尾根への急坂のラッセルをしていました。

大分エネルギーを使っていたようで、尾根から三沢山までは我々がラッセルすることに成りました。
 ところが、尾根の積雪はかなり多く大変消耗することになりました。
三沢山から北面白山方向をみるが視界が悪い

その上、稜線となり風雪は一段と強く成り視界も不良で三沢山頂上で記録写真撮影後直ちに下山することとなりました。


歩いた日:2015/01/03 天候:風雪
コースタイム:天童高原スキー場8:55→キャンプ場管理事務所9:36→尾根端取り付き9:46→
尾根から夏道合流 10:19→長命水11:05→ 12:16三沢山12:21→12:30昼食始め12:43→
長命水12:58→ 天童高原スキー場14:12

GPSの軌跡:


 

年末憧れの阿武隈山地・七峰を歩く

 住まいのマンションからは阿武隈山地北端の峰々が遠望されます。冬になると空気が澄み県境の鹿狼山まで、そして阿武隈高地北部の日山まで見られます。
  年末の押し詰まった12/21日、今シーズンの日だまり散歩が始まりました。
 
当日は仙台も雪は殆どないものの風は強い天気でした。
  
 取り付きは県道小斉峠から少し角田市側に下ったところ、駐車ができるスペースが山側に取られている峠側にあります。

 そこには縦走路鹿狼山まで所用時間4時間半との記載されておりました。急な法面に設けられた道でいきなり脈拍数が上昇します。さらに急坂を登ると雑木林になり金華山まで続きます。


10分ぐらいで金華山頂上です。縦走路から金華山に分岐するところに石祠があります。少し傾いています。




頂上からは仙台湾を挟んで金華山が見えるはずですが、雑木が繁茂して見ることは出来ません。



 12月は宮城県内の里山にも降雪があり、縦走路の積雪を心配したのですが、写真のとおり
落ち葉の膝に優しい路です。
 
 次は、音羽山(音羽森)です。音羽山は京都清水寺の山号とかで、昔お寺があったのか、音羽は音羽の滝に由来することから山中に滝があったのかもしれません。同じ山名を持つ山は奈良県桜井市にある様です。由来が分かったら教えて下さい。
  

 音羽山から10分足らず50m程下ると花嫁峠です。その名の由来は名前のとおりと思いますが、角田と亘理藩との人などの交流については調べておりませんので、自信はありません。
 峠から15分程で主義山と権現森の分岐に着きます。主義山の山頂は縦走路から東に少し進んだ所にあります。

 ところで、この山名はウェブで検索したのですが、同じ名前の山は見つけられませんでした。由来も調べたのですが、良くわかりません。

 主義山から気持ちの良い林の中歩き25分で権現森に到着です。

ただ、山名の表示は権現堂山となっています。権現森は仙台市市街西の丘陵として知られているが、その山との関連は分かりません。一方、森は山のことをさしていると考えると、権現山と言い換えることが出来ます。権現山は何処にでもある山で、東北だけでも10山あるとされています。名の由来はインド起源のほとけが、仮の姿(権現)として現れたものだと説明され、権現山とか森の山中には、権現が祀られていると思われます。
 

権現森から地蔵森までは今まで稜線歩きから谷に100mほど下り、
サカイ沢にかかる丸太の橋を渡り、地蔵森へと120m程登り返す道となります。
 

 地蔵森の頂き近くには三角点が設けられていますが、見通しは余り良くない様です。地蔵森神社は、瓦の屋根にトタンで囲われ八体の地蔵様が安置されているとのことです。
 
そこで40分位昼食と休みをとって福田峠に170m程度下ります。


 福田峠は福島県新地町のと宮城県丸森町大内の伊手を結ぶ県境にあって近くに「いっぱい清水」という有名なわき水があるそうですが、今回は確認できませんでした。


 縦走路は福田峠から再び五社壇へ200mの登りと成ります。
福島県新地町地域では「封内風土記」五社壇は「兎狐山」とされ、一方、宮城県伊具郡では朝日が一番先に照らす山である事から騰光山(東光山)としていたようです。山頂には白山、羽黒、羽山、山王、牛頭天王の五社を祀ってあることから地域では五社壇とされた様です。


 また、平安時代に安倍氏と源氏が戦った古戦場で、五社壇は安倍氏の守り本尊として建立されたと伝えられている様です( みやぎ里山文庫、広報しんち 117号から引用)。
 山頂は縦走路から少し東にあって石碑と石の社が並びその前にはしめ縄がはってありました。


少し山道を下ると間もなく林道になります。200m程度下って鈴宇峠に着きます。




 峠から鹿狼山に登る入口に案内板があります。まず蔵王眺望コースそして連絡コース1・2
をとおり鹿狼山頂上に合計70分で歩けると書かれています。

 眺望コースからは雪雲で蔵王は見えなかったのですが、東側・太平洋側は冬晴れで復興進む浜通が見渡せました。


 稜線の道には防火のためにつくられた土塁が見られました。

 
 気になったことは最後の急坂に設置されていた手すりです。種々の方々が歩かれるので仕方がないのかもしれませんが、異様な感じがしました。


 下山は当初大沢峠を予定しておりましたが、ドライバーを除き鹿狼の湯としました。何時も思うのですが、山の名前から想像されない穏やかな道です。途中ゼッケンをした方々が走って登ってきました。
 
鹿狼山には伝説があってこの山に住む山手長足長明神が愛した老鹿と飼いならした白狼から山名がついたとされている様です。

累積登高差は951m 下り差は975m 歩行時間5時間弱でした。
天候は晴れ
コースタイム:
小斎峠8:32→金華山8:43→音羽山9:15→花嫁峠9:23→
主義山9:38→権現森10:03→10:41地蔵森11:21→福田峠11:41→
五社壇12:22→鈴宇峠12:48→13:56鹿狼山14:10→14:43登山口

GPSの軌跡