2014年も残すところあとひと月と十数日となった。
先月末の大東岳、16日の会津黒森山では雪の上を歩いたが、山の散歩道ももう少しで真っ白に変わる。
今回は、日だまり散歩と思ってさんぽクラブの歩きに加わった。
大森山は、北上山地が岩手県から宮城県に入ったところ気仙沼市と一関市の間の県境の山で、宮城県の北上山地では最も標高が高い白亜紀深成岩類(花コウ岩)が貫入している山である。
そして、柴崎徹著の「宮城の名山」には北上山地におけるヴュルム(Würm)氷期が形成した地形的特質がのべられており、このことを思いながら歩いた。
参加者数 63人?の大人数で何時も感じるが、お世話をしている方々の企画運営が大変だろうと思うとともに感謝の念である。
さて、アプローチは岩手県一関から国道284号を気仙沼方向に進み高沢から県道18号を南下し、刈谷野バス停に着く経路である。歩きは、バス停から大森山を見ながら林道浮野線進み、県境で
太田山と大森山の鞍部の峠から南下して大森山山頂に達する計画で、その後、南に尾根づたいに降り、前締峠を経て前津谷バス停まで林道を歩くルートである。
人数が多いこともあるが、出発は合図もなく何となく自然とバラバラに動き出す。それにしても先頭と末尾はかなりの距離が開く。
天気は日が射して山頂も見え、まずまず。
山の裾野までは、緩やかに耕作地の中を進む、その後林の中に入り、暫く行くと南北にのびるスーパー林道大森山横断道との交差点十字路に達する。
ここからは砂利道となって山の道らしく多少勾配が増す。そして更に進むと赤金台のあずまやが見えてくる。ここで景色を見ながら一息いれる。
ここを出発し、少し歩くと間もなく県境の峠に着く、ここから右の南に登山道がある。仮払いの幅が3mから10m近くもあるので、ひと一人幅の登山道に馴れている登山者にとってはハイキングコースの様に感じる。幅広の刈り払いは防火線として管理するための様。
100m位進むと幅広に仮払いされた登山道が山頂まで続くのが認められる。所々、仮払いの中にツツジの株が綺麗に残っている。この山も隣の徳仙丈山と同じくツツジの名所。そのための刈り払いと登山道の整備と納得する。
それでも頂上近くは急な普通の登山道になって山を登った感覚は残る。頂上には西側と南側に見晴らしデッキが設置されている。
天候も何とか落ち着いていて、見晴らしは北南は良好で五葉山が雪をかぶっているのが見える。早池峰山かすんでいる。
風は多少、すぐ南東に特仙丈山が見え、南には遠く金華山、その西側には仙台湾まで望める。
頂上での食事後、寒さの為スケジュールを早めて下山との連絡があった。
下山のルートについては先導の役員もはっきり分からないらしく、ひとりの方が調べに行った。その結果、南のデッキ近くの踏み跡を見ながら下るコースを選択したようである。
筆者もGPSの地図で確認したが、近くに頂上を巻き前締峠を経て降りる道の記載があったので、その道に達すると思っていた。
先導者はどんどん細い道を下るが、頂上を迂回している道は筆者も確認できない。
様子がおかしい。細い道の方向も北西方向で、南南西方向に尾根を下る道とは異なる。
先導者は地図を見ていないのかと思ったが、どんどん急坂を下り、もう 引き返す決断が、出来ないのだと思われた。そして、先頭と最後尾の間隔も離れている。・・・
恐らく、そのまま降り続けることにした模様である。
ただ、急坂の道である。落ち葉の重なった急傾斜の登山道でスリップするメンバーも多い。
しばらくすると尾根ずたいの道に 大岩 が現れた。そこからは尾根を外れトラバース気味に
沢に向かって岩の間を降りて行く。
GPSで確認するまでもなく当初予定のルートからはずれている。
コケを被った岩が散乱する斜面となり、
その後は杉林となった。メンバーにも多少不安お声が出てきたのでGPSで確認した。その結果西方に林道を確認した。そして程なく、杉林の中にはピンクのテープが認められやっとルートに近いことが感ぜられた・
大森山横断道(林道)に着いて、その林道の進むべき方向について打ち合わせた。GPSでは往路の林道浮野線近い位置にいる。十分な事前調査もないことから、予定を変更しその道を下ることが安全ではと提案したが、横断道を進めるとし、結果は尾根から降りるコースと合流する横断道を反対側に歩くことになった。
何れにしても、事前の調査がされておらず、当初に決めていたコースに近ければと判断した。
そして、横断道を南進中 2万5000分地図に記載されている18号への道の有無を注意して歩いたが見つけることは出来なかった。従って、簡易水道施設のある清水地区まで歩きその後愛宕山の南を通過して津谷川を渡り、宮城県気仙沼市本吉町に通ずる18号に至った。
予定より1時間遅れた到着であった。
何とか全員到着したが、バスは前津谷バス停に待機しており、運転乗務員の携帯電話番号も聞いていなかったことから、製材所に願い、バスを出して頂き連絡に行ったようだ。製材所の方に感謝。
筆者としては、今回一般のコースでないルートを歩くことが出来たので別な意味で評価できる。しかし、60人以上の参加者を引率する役員等は、かなりアバウトな企画と運営をしていると認められる。事故を起こさないためにも、事前の調査と適切な運営が求められる気がする。
コースタイム: 刈谷野登山口発10:12→林道十字路10:53→ 11:18赤金台四阿屋11:24 →県境稜線登山道入口11:33→11:54大森山山頂12:28→13:21スーパー林道大森山横断道出合13:28→清水簡易水道施設14:25→県道18号で合14:56
歩いた日時:2014 11 19天気 :曇時々晴れ
GPS記録
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