2014年11月27日木曜日

素晴らしいツツジを思いつつ大森山を歩く

2014年も残すところあとひと月と十数日となった。
先月末の大東岳、16日の会津黒森山では雪の上を歩いたが、山の散歩道ももう少しで真っ白に変わる。
今回は、日だまり散歩と思ってさんぽクラブの歩きに加わった。
大森山は、北上山地が岩手県から宮城県に入ったところ気仙沼市と一関市の間の県境の山で、宮城県の北上山地では最も標高が高い白亜紀深成岩類(花コウ岩)が貫入している山である。
そして、柴崎徹著の「宮城の名山」には北上山地におけるヴュルム(Würm)氷期が形成した地形的特質がのべられており、このことを思いながら歩いた。


参加者数 63人?の大人数で何時も感じるが、お世話をしている方々の企画運営が大変だろうと思うとともに感謝の念である。

さて、アプローチは岩手県一関から国道284号を気仙沼方向に進み高沢から県道18号を南下し、刈谷野バス停に着く経路である。歩きは、バス停から大森山を見ながら林道浮野線進み、県境で
太田山と大森山の鞍部の峠から南下して大森山山頂に達する計画で、その後、南に尾根づたいに降り、前締峠を経て前津谷バス停まで林道を歩くルートである。

 人数が多いこともあるが、出発は合図もなく何となく自然とバラバラに動き出す。それにしても先頭と末尾はかなりの距離が開く。
      

天気は日が射して山頂も見え、まずまず。


 山の裾野までは、緩やかに耕作地の中を進む、その後林の中に入り、暫く行くと南北にのびるスーパー林道大森山横断道との交差点十字路に達する。
 ここからは砂利道となって山の道らしく多少勾配が増す。そして更に進むと赤金台のあずまやが見えてくる。ここで景色を見ながら一息いれる。

ここを出発し、少し歩くと間もなく県境の峠に着く、ここから右の南に登山道がある。仮払いの幅が3mから10m近くもあるので、ひと一人幅の登山道に馴れている登山者にとってはハイキングコースの様に感じる。幅広の刈り払いは防火線として管理するための様。

 100m位進むと幅広に仮払いされた登山道が山頂まで続くのが認められる。所々、仮払いの中にツツジの株が綺麗に残っている。この山も隣の徳仙丈山と同じくツツジの名所。そのための刈り払いと登山道の整備と納得する。

それでも頂上近くは急な普通の登山道になって山を登った感覚は残る。頂上には西側と南側に見晴らしデッキが設置されている。


天候も何とか落ち着いていて、見晴らしは北南は良好で五葉山が雪をかぶっているのが見える。早池峰山かすんでいる。
風は多少、すぐ南東に特仙丈山が見え、南には遠く金華山、その西側には仙台湾まで望める。

頂上での食事後、寒さの為スケジュールを早めて下山との連絡があった。
下山のルートについては先導の役員もはっきり分からないらしく、ひとりの方が調べに行った。その結果、南のデッキ近くの踏み跡を見ながら下るコースを選択したようである。
筆者もGPSの地図で確認したが、近くに頂上を巻き前締峠を経て降りる道の記載があったので、その道に達すると思っていた。

 先導者はどんどん細い道を下るが、頂上を迂回している道は筆者も確認できない。
様子がおかしい。細い道の方向も北西方向で、南南西方向に尾根を下る道とは異なる。
先導者は地図を見ていないのかと思ったが、どんどん急坂を下り、もう 引き返す決断が、出来ないのだと思われた。そして、先頭と最後尾の間隔も離れている。・・・
恐らく、そのまま降り続けることにした模様である。
ただ、急坂の道である。落ち葉の重なった急傾斜の登山道でスリップするメンバーも多い。
しばらくすると尾根ずたいの道に 大岩 が現れた。そこからは尾根を外れトラバース気味に
沢に向かって岩の間を降りて行く。

GPSで確認するまでもなく当初予定のルートからはずれている。

コケを被った岩が散乱する斜面となり、

その後は杉林となった。メンバーにも多少不安お声が出てきたのでGPSで確認した。その結果西方に林道を確認した。そして程なく、杉林の中にはピンクのテープが認められやっとルートに近いことが感ぜられた・

 大森山横断道(林道)に着いて、その林道の進むべき方向について打ち合わせた。GPSでは往路の林道浮野線近い位置にいる。十分な事前調査もないことから、予定を変更しその道を下ることが安全ではと提案したが、横断道を進めるとし、結果は尾根から降りるコースと合流する横断道を反対側に歩くことになった。

何れにしても、事前の調査がされておらず、当初に決めていたコースに近ければと判断した。
そして、横断道を南進中 2万5000分地図に記載されている18号への道の有無を注意して歩いたが見つけることは出来なかった。従って、簡易水道施設のある清水地区まで歩きその後愛宕山の南を通過して津谷川を渡り、宮城県気仙沼市本吉町に通ずる18号に至った。
予定より1時間遅れた到着であった。

何とか全員到着したが、バスは前津谷バス停に待機しており、運転乗務員の携帯電話番号も聞いていなかったことから、製材所に願い、バスを出して頂き連絡に行ったようだ。製材所の方に感謝。


筆者としては、今回一般のコースでないルートを歩くことが出来たので別な意味で評価できる。しかし、60人以上の参加者を引率する役員等は、かなりアバウトな企画と運営をしていると認められる。事故を起こさないためにも、事前の調査と適切な運営が求められる気がする。

コースタイム: 刈谷野登山口発10:12→林道十字路10:53→ 11:18赤金台四阿屋11:24 →県境稜線登山道入口11:33→11:54大森山山頂12:28→13:21スーパー林道大森山横断道出合13:28→清水簡易水道施設14:25→県道18号で合14:56
歩いた日時:2014  11 19天気 :曇時々晴れ

GPS記録

2014年8月1日金曜日

今年も歩けた蔵王のメッカ(中央蔵王・ロバの耳岩&お釜)

蔵王連峰はその地理的位置により、南・北・中央蔵王に分けています。
その中央蔵王には、刈田岳・五色岳・熊野岳が連なりますが、今回はその間の
尾根と沢を中心に歩くことなりました。
このコースはつい最近まで活き、現在一時休んでいる火山羅の凄まじい光景を見ながら
半分修験道思いながらの歩きと成ります。

 コースは賽ノ磧駐車場を出て、舗装された観察路を進み、往時かもしか温泉へ物資輸送用の
索道端フレーム設置場所からひよどり越えを降り、濁川を渡って温泉跡に進み、丸山沢を渡って噴気孔に、それからガレ場東側を登り尾根端に登ります。
 一服後ロバの耳を越えて、熊野岳中腹まで登って、お釜に降り、その後お釜の縁を西から南に移動し馬の背からお釜におりる尾根まで登ります。その尾根の東端の少し手前から、濁川に降り、徒渉を繰り返しながら、大黒天直下まで進み、そこから大黒天に登るものです。
 特に”頂上を極める歩き”ではないので、満足できないメンバーも多かった様ですが、適度な緊張感と蔵王の魅力を満喫できたコース設定でした。

 天候は滝見台付近までは小雨、澄川スキー場付近からは曇り、午後から晴れる内容でした。
花の種類は7月下旬を花期とするヨツバヒヨドリ、ノリウツギ、ミヤマコウゾナリなどが賽ノ磧散策路で見られました。ひよどり越えは刈り払いがされず、やや薮になっており目立つ花は確認できませんでしたし、濁川を渡り噴気孔までは、この地域で有名なオオイタトリの林?が見られます。勿論刈り払いされていないのですが、歩行には支障はありません。ただ、丸山沢の徒渉は噴気孔側の取り付きの石が丸く手掛かりが無く注意が必要です。
 噴気孔から尾根端へはガレバを落石を気にしながら、一気に登る必要があります。
噴気孔から左寄りにガレバの最後を登る

少し息があがってしまいましたが、仕方がないですね。不帰ノ滝が見えるところで息を整えます。
 そこからは火山岩の間を登りますが、ドクウツギが赤い果実をつけており大変気になります。程なく尾根の末端に到達一服します。

 ここから南に南蔵王の山々、五色岳の南端、不帰ノ滝、駒草平などが見られます。東には遠刈田、青麻山などが遠望できます、そして北側には名号峰から峩々温泉に続く尾根とその下にかもしか温泉跡、左エ門小屋を覆う樹海が広がります。
尚絅学院のケルンから五色岳東端
 コマクサが徐々に増えるとロバの耳が近づいてきます。
コマクサは毎年大きくなっているように思えます。
ロバの耳直下で休憩後出発準備

昼食をロバの耳の東でとって、ロバの耳の頂きを歩き熊野岳へ向かいます。
ロバの耳から東側の展望
北側には丸山沢の雪渓は見られます。

ロバの耳と熊野岳間の稜線北側の丸山沢雪渓
15分位登ってからお釜を見ながら五色岳と熊野岳東端を結ぶ尾根を目指して岩の間をトラバース気味に降りますが、途中から熊野岳東崖の下の湧水箇所に進みました。

湧水の近くには、イワショウブの白い花が見られます。 その湧水の流れに沿って進み、お釜西北端岸に達します。

お釜から刈田岳・剣ケ峰の方向
その後、お釜の西側の崖の上を進みます。
お釜の近くに見られたチングルマ


チングルマの反対斜面にイワカガミが咲いていた
途中お釜に流れ込む小さい沢にチグルマとイワカガミが見られました。

 間もなく濁川の上流部渡り、五色岳、南の刈田岳、馬背を見上げながらお釜の西岸を進み馬の背からお釜に延びる尾根に達します。

熊が見られた馬ノ背近くの雪渓
 そして、一休みをしながら刈田岳と馬ノ背の間に残る雪渓を見ると黒い動くものがいます。形からも動きからも熊です。直ぐ上にはお釜を望む展望スペースがあるのですが、こんな所にも?出没ですか。

 尾根を下り、大きい岩で行き止まる手前から南側をトラバースして、濁川におります。
濁川い沿って下る
何回か徒渉を繰り返しながら河原を大黒天の方向に下ります。
 多少歩き難いところもありますが、危険を感ずることはありません。このコースにもアカモノなどの種々花が咲いていて、退屈はしません。
濁川を下る途中で見つけたアカモノ

1時間程して休憩をとっていると南斜面の上の方にカモシカで迎えてくれました。こちらは、その後大岩の下に移動して座ってコチラをじっと観察してくれました。

濁川の大黒天に近い所で休憩しているとカモシカに発見された

大黒天への登りは休憩した所から直ぐ近く、急な岩場を登り、火山灰の積もった斜面をトラバースすると直ぐエコーラインに飛び出しました。
濁川から大黒天への登り:はじめは岩そして火山灰の上を歩く

最後の火山灰の堆積した所を登る



 
大黒天に到着
コースタイム:賽ノ磧駐車場8:19→濁川通過9:22→かもしか温泉跡9:53→丸山沢徒渉9:57→10:09噴気孔10:17→ガレ場東側を登り10:22→尾根端11:12→12:04ロバの耳12:39
→熊野岳・お釜分岐12:58→お釜13:29→馬の背からの尾根14:00→大黒天直下濁川休憩15:10→15:24大黒天

GPS:
賽ノ磧駐車場からロバの耳・濁川そして大黒天へGPS軌跡




















2014年7月31日木曜日

ふところ深いフカイ山・船形山と蛇が岳を歩く

 船形山は東は宮城大和町の七森、西は山形村山の甑岳、南は関山峠、北は翁峠付近まで
東西20km、南北15kmの広大な地域で、宮城・山形に種々な恵みを与えています。
しかし、この恩恵を我々は常々感じているだろうか。その恵みに感謝しないどころか、
我々は、ブナを切ったり、リゾート開発と称して自然破壊をしてきたのです。
加えて大和町・色麻町には広大な自衛隊の実弾演習場まで設け、米軍と共同で自然破壊をしています。 
 しかし、船形連峰は地味で、ふところの深い山です。
 我々が種々環境負荷をかけているのに、人間社会で起きる悩み抱えながらを歩くと、
そんな悩みはたいしたことはない、何時も通りやれば良いと励ましてくれのです。
このような山であるから、歩くたびに山への「あこがれ」と「自然への課題・疑問」が生まれるのです。

今回歩いたコースは、色麻町の大滝キャンプ場から鏡ヶ池分岐を経由して頂上へ
頂上から蛇ヶ岳・草原入口経由して瓶石、湯谷地入口経由して大滝キャンプ場に戻るものです。
大滝キャンプ場の登山口付近の林野の案内板

天候は天気予報のとおり、午前中は何とか本格的な降雨と成りませんでしたが、午後からは降雨となりました。
船形山のブナ林は素晴らしい

笹が刈り払われ頂上の稜線が遠望できる


11時頃まで頂上部からの眺望は、船形連峰はほぼ全山、東の泉ヶ岳、北泉ヶ岳から西は甑岳,沢渡黒伏山、北は荒神山、前船形山などが見渡すことができました。
雨の降る前右のケルン奥に黒伏山、右に沢渡黒伏山等が識別できた

船形山山頂


 今回のコースは、これ迄でも何回かの歩きで、特筆することは余りありませんが、時期的にウスユキソウの多さが印象に残りました。
頂上付近に群生するウスユキソウ

一方、今回参加した会は、規律とモラルの高さに感心している所ですが、パーティーの統率や細かな連携においては考慮しなければなないように思えました。
 具体には、スキル向上のための読図や歩き方などのトレーニングとか、歩く山についての歴史、成り立ち、植生など  インストラクション、必要かな!

  
草原コース途中に残る雪渓


湿原の手前に見られるウラジロヨウラク


ミツバオウレン(分かり難くて申し訳ない)


ゴゼンタチバナ


色の白いイワカガミ


コースタイム:
大滝キャンプ場登山口9:03→三光の宮分岐9:05→眺望所9:41→鏡ヶ池分岐9:57→稜線端10:47→10:56船形山山頂11:47→蛇ヶ岳山頂12:46→草原入口12:51→瓶石沢13:27→
14:36大滝キャンプ場登山口

GPSの軌跡

GPSの記録

2014年7月20日日曜日

東北の山で明るく清々しい早池峰山を歩く

何となく6月から岩手南部の山歩きとなっています。
その一つの要因は、山の花を見たいと思ったから、例年、6月下旬、焼石岳では中腹のキュウキンカ、ミズバショウ、シラネアオイ、上部では、ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマ、ユキワリコザクラ、シナノキンバイなどが見られます。6月21日花鑑賞のジャストタイミングと思い中沼コースを歩くことにしたのですが、今年は、例年と違って花のピークは過ぎて、それほどではないと感ぜられました。
そして、何としても、旬の花を見たいと思い、7月2日に、ハクサンシャクナゲの五葉山を歩きましたが、残念ながらポスター等で見られるような白い群落は見られませんでした。

 二回空振りでしたので、早池峰山を歩く事になったのです。
早池峰は天気も花の状態も良く最高の状態でしたし、以前家族であるいたコースとは反対の順で登りました。このため登りは短く勾配も比較的緩く、比較的楽に歩けました。
 このように最良の条件でしたので、最高の花の間をゆっくり歩き、心を込めた撮影すべきでしたが、急ぎすぎました。帰ってから悔いています。

 さて、早池峰山の歩くコースについては、既に種々の図書やWebに記載されており、個人的な想いの他は、説明記録は必要ないと感じます。


 今回は、“山ぽ・くらぶ“での歩きで、メンバー50人をこえる参加者のため、長い列となり、加えて個人的な体力差などから早いグループと遅いグループが生じてしまいました。

各グループの連絡は簡易無線機等により情報共有できるにしても、時間の差異調整は難しかったようです。
               
 小田越から青森トドマツの林が終わり岩稜帯に入る手前までは、差が無かったと思われるのですが、下山口の河原坊では2時間近くとなりました。

      
 さて、この山は善くも悪しきも蛇紋岩からの組成で、それが山の特徴を顕著に表している様です。

 まず感じるのは、表面がつるつるした石、白い粉状の石などは良く滑ります。
また、これらの石の間の風化土は珍しい高山植物が見られます。

  出会った花々は、ミヤマアヅマギク、ミヤマシオガマ、ミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマヤマブキショウマ、チシマフウロ、コバノツメクサ、ミヤマキンバイ、キバナノコマノツメクサ、ナンブトラノオ、 忘れていましたハヤチネウスユキソウそしてコメガモリ沢の神秘的なセンジュガンビなどです。
カラマツソウ

キバナノコマノツメとミヤマシオガマ


アズマギクとミヤマシオガマ


ハヤチネウスユキソウ


ミヤマオダマキ

チシマフウロ







  歩いたコースは、小田越から山頂そして河原坊で、所要時間は昼食時間等も含め  5時間23
コースタイム: 
小田越登山口(10:20)→梯子場(12:08)) →剣ケ峰分岐(12:27)→(12:40)早池峰山頂(13:31 )→打石(14:07)→頭垢離(14:53)→河原の坊(15:43)

GPSの記録:


 眺望:小田越コースからは南に薬師岳、石上山、五葉山、六角牛山、北には姫神山見られましたが、岩手山、奥羽山地の山々は見られませんでした。
薬師岳の右方に遠望

早池峰門馬分岐から北の山々を遠望